BSIグループジャパン(英国規格協会)、佐伯綜合建設株式会社にISO 19650に基づいたBIM BSI Kitemark(カイトマーク)を認証

配信日時 : 2023/05/30 13:30

2023年5月25日に行われた認証授与式にて
BSIグループジャパン株式会社(所在地:横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:漆原 将樹、以下「BSIジャパン」)は、佐伯綜合建設株式会社(所在地:岐阜県加茂郡、代表取締役:佐伯 敏充、以下「佐伯綜合建設」)に対し、ISO 19650-1(※1)およびISO 19650-2(※1)に基づく 「BIM BSI Kitemark(カイトマーク)」 を認証しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/356992/LL_img_356992_1.jpg
2023年5月25日に行われた認証授与式にて

昨今、建設業界におけるデジタル化が急速に進んでいます。プロジェクトの開始から建設物の廃棄までのプロセスを、ビッグデータやIoT、クラウド、AI、BIM(ビルディング情報モデリング)などを駆使して、効率的に管理する手法が取り入れられ始めています。

BIMは、デジタルモデリングを使用して、初期設計から建設、保守、最終的に廃棄に至るまで、建設資産のライフサイクル全体にわたる情報管理の仕組みです。3次元モデルを含む共通データ環境において、エンジニアや所有者、建築家、請負業者間とのコラボレーションを可能にし、効率的な情報共有ができます。

ISO 19650は、BIMを使用して建設された資産のライフサイクル全体にわたって情報管理を行うための国際規格です。
BIMレベル2(※2)と同様の原則と高レベルの要件がすべて含まれ、本ISOの前身となるPAS 1192規格と密接に連携しています。本要件を満たしていることの証明は、成熟したBIMの導入を示します。

BSIジャパンでは、BSI Kitemark認証および検証サービスの提供によって、お客様のBIM成熟度を証明するサービスを展開しています。今回、佐伯綜合建設によるBIM BSI Kitemarkの認証は、元請受託組織(※3)として、受諾した新築工事を対象に、BEP、EIR、TIDPをはじめとする文書整備やBIMCloudを活用したCDEの構築と情報生産により、効率的な設計及び生産設計業務の促進を証明したものとなります。今後ISO 19650を普及・推進するためには、情報マネジメントサイクルの中で、発注組織・元請受託組織・受託組織のそれぞれの役目を理解し、果たすべき役割がますます重要になってきております。

ISO 19650に関する詳細はBSIジャパンのwebサイトをご覧ください。
https://www.bsigroup.com/ja-JP/Building-Information-Modelling-BIM-ISO19650/

- 注記 -
※1:ISO 19650は、BIMを含む、建築および土木工事に関する情報の統合およびデジタル化
ISO 19650-1:2018 は、BIMを使用した情報マネジメント:概念および原則
ISO 19650-2:2018 は、BIMを使用した情報マネジメント:資産のデリバリーフェーズ
ISO 19650-3:2020 は、BIMを使用した情報マネジメント:資産の運用フェーズ
ISO 19650-5:2020 は、BIMを使用した情報マネジメント:情報マネジメントへのセキュリティを意識したアプローチ

※2:英国政府は2016年4月以降、建物やインフラストラクチャーを含む中央調達政府プロジェクトに入札する建設サプライヤーに対して、BIMレベル2で作業することを要求しています。英国ではBIMの成熟度によって、レベル0からレベル3まで設定されています。

※3:元請受託組織 発注者の要件を受託(請負)し協力会社などに発注する組織


■佐伯綜合建設のコメント
― 認証取得を決められた目的
10年程度前より、当社の重点経営戦略の1つとしてBIM推進を掲げて、BIM活用を推し進めてまいりました。
また、5年ほど前にはBIM専門部署を立ち上げ、BIM活用をより推進し一定のレベルには到達したが、より高いレベルでのBIM活用を推し進めるため、認証取得を決断いたしました。

― 構築による成果、工夫、苦労した点
BIMを、資産のライフサイクル全体において利用できる情報と捉えフェーズごとに情報の作成・利用・管理を適正に行える業務フロー構築ができました。
また、東海地区では初の認証取得であり、各種メディアにも取り上げられ弊社のブランド力強化につながっている点が成果として感じております。

― 認証機関にBSIを選んでいただいた理由、また審査の感想
BSIは日本で唯一のISO 19650認証機関であり、理解を深めるための研修を開催していただく等、サポート体制が整っています。また、審査員の方が建設業経験者であり、現状・実務に則した審査・アドバイスを頂くことができ大変参考になりました。


■BSIジャパン 代表取締役社長 漆原 将樹のコメント
建設業界の変化をチャンスと捉え、イノベーティブに社会課題の解決に取り組まれている佐伯綜合建設様は、建設事業を超えた街づくり全般に貢献されています。今回の東海地方で初となるBIM Kitemark認証取得も、佐伯建築設計事務所の意匠設計グループ及び生産設計グループの若手の皆様のご提案からスタートしたと伺っております。
フロントローディングの更なる推進に認証機関として貢献することができ、お客様や社会の期待を超えていく一助となれたこと、まことに光栄でございます。


■BSI(英国規格協会)とBSIグループジャパン株式会社について
BSI(British Standards Institution:英国規格協会)は、1901年の設立以来、世界初の国家規格協会として、また、ISOの設立メンバーとして活動する規格策定のプロフェッショナルです。現在、193カ国で84,000組織以上のお客様の活動に貢献しています。BSIグループジャパンは、1999年に設立されたBSIの日本法人です。マネジメントシステム、情報セキュリティサービス、医療機器の認証サービス、製品試験・製品認証サービスおよびトレーニングコースの提供をメインとし、規格開発のサポートを含め規格に関する幅広いサービスを提供しています。
URL: https://www.bsigroup.com/ja-JP/


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