この記事では、1級土木施工管理技士の第二次検定について、令和8年度(2026年10月4日実施)の試験日程・受検手数料・合格率を整理します。あわせて、独学と講習(対策講座)それぞれの向き不向きと、講習を選ぶ際の比較ポイントも解説します。
- 令和8年度の第二次検定日程(試験日2026年10月4日・申込期間・受検手数料12,000円)と直近の合格率
- 経験記述が合否を分ける理由と、評価される答案の組み立て方
- 独学で対応できる人の条件と、講習(対策講座)を検討すべきケースの見分け方
- CIC・日建学院・添削サポートなど講習タイプ別の料金・特徴比較と選び方の注意点
1級土木施工管理技士 第二次検定とは(令和8年度は2026年10月4日実施)
1級土木施工管理技士の資格は、第一次検定と第二次検定の両方に合格することで取得できます。第一次検定に合格すると「技士補」の称号が付与されますが、監理技術者として大規模工事の現場に立つには第二次検定への合格が必須です。第二次検定は記述式の試験で、独学だけでは対策しにくい要素が多く、講習(対策講座)の利用を検討する方が増えています。
試験日程と申込期間
| 項目 | 令和8年度の内容 |
|---|---|
| 申込受付期間(新受検資格) | 2026年3月23日(月)〜4月6日(月)・インターネットのみ |
| 申込受付期間(旧受検資格) | 2026年3月6日〜4月6日・書面のみ |
| 試験日 | 2026年10月4日(日) |
| 合格発表日 | 2027年1月8日(金) |
出典:一般財団法人 全国建設研修センター 公式サイトの発表情報をもとに作成
申込期間はわずか2週間程度と短く、試験日の半年以上前に締め切られる点に注意が必要です。講習を受講する場合も、申込前にどの講座タイプにするか決めておくと、学習開始のタイミングを逃しません。
受検手数料と試験の形式
第二次検定の受検手数料は12,000円(非課税)です。インターネット申込の場合は事務手数料として250円(税込)が別途必要になります。試験時間は2時間45分(165分)で、出題11問のうち必須3問・選択8問中4問の合計7問に解答し、総得点60%以上で合格となります。
直近の合格率はどう推移しているか
| 年度 | 第二次検定 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度 | 38.9%(受検24,667人/合格9,603人) |
| 令和6年度 | 41.2% |
| 令和5年度 | 33.2% |
| 令和4年度 | 28.7% |
合格率は年度によって10ポイント以上変動しており、令和8年度がどの水準になるかは申込締め切り後まで確定しません。ただ、ここ数年は30〜40%台で推移しているため、受検者の半数以上は不合格になる試験という前提で準備を進める必要があります。
経験記述が第二次検定の合否を分ける理由
第二次検定の必須問題には、自分が実際に携わった土木工事について記述する「経験記述」が含まれます。「工事概要」「技術的課題」「検討内容」「対応処置」という4つの要素を、採点者に伝わる文章として組み立てる必要があり、この経験記述の出来が第二次検定全体の合否を大きく左右するとされています。
経験記述で評価される観点
- 工事概要の具体性:工事名・発注者・工期・立場(現場代理人等)が明確に書かれているか
- 技術的課題の的確さ:品質・工程・安全のいずれかで、現場特有の課題を具体的に説明できているか
- 検討内容の論理性:課題に対してどう検討し、なぜその対応策を選んだのかの筋道が通っているか
- 対応処置と結果の一致:実施した対応と、その結果として得られた成果が矛盾なく書かれているか
独学で第一次検定を突破した人ほど、第二次検定も同じ感覚で乗り切れると考えがちですが、経験記述は正誤を問う問題ではありません。「自分の現場では当たり前にやっていたこと」を、初めて読む採点者にも伝わる形で言語化するという、第一次検定とは別種の作業が求められます。ここで独学の限界に気づかず本番を迎え、経験記述だけで大きく失点して不合格になる人が毎年一定数存在します。
1級土木施工管理技士の第一次検定・第二次検定を通じた合格率の推移や勉強方法の基本は、1級土木施工管理技士の難易度と合格率の記事でも詳しく整理しています。

講習(対策講座)は本当に必要か?独学との違い
「2次試験の講習」を検索している時点で、独学だけで進めることへの不安を感じている方が多いはずです。実際には、全員が講習を受ける必要はありません。まず自分がどちらに当てはまるかを確認してください。
独学で対応できる人の条件
- 過去に品質管理・安全管理・工程管理などのテーマで、書類や報告書を作成した経験が豊富にある
- 会社の先輩や上司に、経験記述の答案を読んでもらい添削してもらえる環境がある
- 過去の合格者の答案例を分析し、自分の文章のクセを客観的に把握できる
- 学習計画を自分で管理でき、モチベーションが下がっても継続できる
講習を検討すべきケース
- 経験記述を書いたことがなく、何をどこまで書けばよいかの基準がわからない
- 職場に添削してくれる人がおらず、自分の答案が採点基準に届いているか判断できない
- 過去に第二次検定を受けて不合格になり、独学の限界を感じている
- 選択問題の出題範囲が広く、独学だと優先順位をつけられない
1級土木施工管理技士2次試験向け講習の選び方と比較
Web講座・DVD講座・通学講座・添削サポートの違い
1級土木施工管理技士の第二次検定向けには、大きく「映像・教材中心の講座」と「経験記述の個別添削中心のサポート」の2タイプがあります。代表的なサービスの内容を比較します。
| 講座タイプ | 料金目安 | 学習形式 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Web講座(CIC) | 34,100円(税込) | 約8.5時間・オンライン視聴 | コストを抑えつつ効率的に学びたい人 |
| DVD講座(CIC) | 35,200円(税込) | 約8.5時間・繰り返し視聴 | 通信環境に不安がありマイペースに学びたい人 |
| 通学講座2日間(CIC) | 34,100円(税込) | 2日間・各日6時間の対面授業 | 短期間で集中して知識を整理したい人 |
| 経験記述添削サポート | 10,100円〜25,500円程度 | 経験記述添削5回+作文作成代行等(オプション制) | 経験記述だけを個別に見てもらいたい人 |
各講座提供事業者の公表情報をもとに作成(2026年時点)。料金・内容は変更される場合があります
CICのWeb・DVD・通学講座は、いずれも「施工経験記述、土工、コンクリート工、施工計画、品質管理、安全管理、環境保全・建設副産物」という共通カリキュラムを扱い、知識の総復習に向いています。一方、独学サポート事務局のような添削サービスは、経験記述の個別添削に特化している点が異なります。日建学院の「二次本科コース」のように、記述式問題対策講座と重要問題解説講座を組み合わせた本格コースを提供する資格学校もあります。
講習選びで後悔しないための3つのチェックポイント
講習選びで多い後悔は、「経験記述だけ添削してほしかったのに知識講座一式のパッケージしか選べなかった」「逆に知識の総復習をしたかったのに添削サービスだけ契約してしまった」というミスマッチです。次の3点を契約前に確認してください。
- 添削の回数と締切:経験記述の添削が何回まで、いつまでに提出すれば対応してもらえるか
- 学習時間と自分の生活リズムの相性:現場が忙しい時期に約8.5時間分の講座を消化できるか、通学の日程と工事の予定が重ならないか
- 選択問題のカバー範囲:自分が不安な分野(土工・コンクリート工・安全管理など)が講座のカリキュラムに含まれているか
働きながら講習を活用する学習スケジュールの立て方
現場業務と並行して講習を消化するには、試験日(2026年10月4日)から逆算した計画が欠かせません。申込期間が終わる4月上旬から数えると、本番までに半年ほどの期間があります。
- 4〜5月:経験記述の骨子作成。自分の現場経験を「工事概要・課題・検討・対応」の4項目に分けて書き出す。講習の添削サービスを使うなら、この段階で1回目の提出を済ませる
- 6〜7月:選択問題の知識整理。Web講座・DVD講座を使って、土工・コンクリート工・施工計画などの出題分野を一通り復習する
- 8〜9月:経験記述の仕上げと過去問演習。添削を受けた経験記述を修正し、選択問題は過去問を繰り返し解いて時間配分に慣れる
- 試験直前1〜2週間:総復習と時間配分の最終確認。経験記述60〜70分、必須問題45分、選択問題40分を目安に、通しで解く練習をしておく
現場の工期によって忙しい時期は前後するため、講習の受講期間はある程度前倒しで確保しておくと、繁忙期に学習が止まるリスクを減らせます。
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※出典:独自調査(2025年10月01日〜2026年04月30日)

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第二次検定に合格して1級土木施工管理技士を取得すると、監理技術者として大規模工事に携われるようになり、資格を評価してくれる会社への転職で年収アップを狙いやすくなります。建設業に特化したエージェントの比較は、施工管理の転職エージェントおすすめ13選を参考にしてください。

まとめ
- 令和8年度の第二次検定は2026年10月4日(日)実施。受検手数料は12,000円、合格基準は総得点60%以上
- 直近の合格率は30〜40%台で推移しており、経験記述の出来が合否を大きく左右する
- 添削してもらえる環境がなければ、経験記述だけでも講習(対策講座)を検討する価値がある
- 講習は「知識の総復習型」と「経験記述の個別添削型」の2系統があり、自分の弱点に合わせて選ぶことが失敗を防ぐ鍵になる
第二次検定は独学でも合格できる試験ですが、経験記述を客観的に見てもらえる手段を持っているかどうかで、合格までの回数が変わってきます。自分の現在の環境を踏まえて、講習を使うかどうかを申込期間中に判断してください。
1級土木施工管理技士 2次試験・講習に関するよくある質問
- 1級土木施工管理技士の2次試験に講習は必須ですか?
-
必須ではありません。経験記述を客観的に添削してもらえる環境が職場にある場合や、過去に答案作成の経験が豊富な場合は、独学でも十分に合格を狙えます。一方、経験記述を書いたことがなく評価基準がわからない場合は、講習や添削サービスを使うことで合格までの回数を減らせる可能性があります。
- 令和8年度の第二次検定はいつ実施されますか?
-
試験日は2026年10月4日(日)です。申込受付期間は新受検資格の場合2026年3月23日(月)〜4月6日(月)でインターネットのみ、合格発表日は2027年1月8日(金)の予定です。日程は変更される可能性があるため、最新情報は一般財団法人全国建設研修センターの公式サイトで確認してください。
- 講習にかかる費用の目安はどれくらいですか?
-
知識の総復習を目的としたWeb講座・DVD講座・通学講座は3万円台前半〜半ば程度が目安です。経験記述の添削だけを受けたい場合は1万円台から利用できるサービスもあり、内容によって幅があります。受検手数料12,000円とは別にかかる費用として、事前に予算を確認しておくと安心です。
- 経験記述の添削だけを受けたい場合、どの講習を選べばよいですか?
-
知識講座一式ではなく、経験記述の個別添削に特化したサポート型のサービスを選ぶのが適しています。添削の回数・提出締切・添削者からのフィードバック内容を契約前に確認し、選択問題の対策が別途必要かどうかも合わせて検討してください。
- 第二次検定に不合格だった場合、次年度はどうなりますか?
-
第一次検定の合格実績は生涯有効なため、第二次検定のみを再受検できます。前年度の経験記述で評価が伸びなかった場合は、同じ工事の書き方を見直すか、別の工事を選び直すかを講習や添削サービスで相談しながら組み立て直すことをおすすめします。

