1級管工事施工管理技士の難易度は?|合格率や勉強方法をご紹介!

目次

こんにちは、建設業に特化した求人サイト・転職エージェントの「施工管理求人.com」です。


1級管工事施工管理技士の資格取得を目指す方にとって、試験の難易度は気になるポイントですよね。


そこでこの記事では、1級管工事施工管理技士の合格率をもとに、試験の難易度についてお伝えしていきます。また、試験内容勉強方法試験日程についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。


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1級管工事施工管理技士の合格率・難易度

1級管工事施工管理技士は、「第一次検定」と「第二次検定」(令和2年度までは「学科試験」と「実地試験」)の両方に合格することで取得できる資格です。


ここでは、1級管工事施工管理技術検定の「第一次検定(学科試験)」「第二次検定(実地試験)」それぞれの合格率をご紹介していきます。


「第一次検定」の合格率・難易度

1級管工事施工管理技術検定について、平成30年~令和4年における「第一次検定」(令和2年度までは「学科試験」)の合格率は以下の通りです。


※一般財団法人 全国建設研修センターの公式サイトにて毎年発表される情報をもとに当社で集計


1級管工事施工管理技術検定の「第一次検定」(令和2年度までは「学科試験」)は、毎年15,000人前後が受験しています。平成30年~令和4年における平均合格率は37.73%です。


なお、令和3年度から、施工管理技術検定は制度が大きく変わっています。
「学科試験」は「第一次検定」と名前が変わり、出題内容も変更されました。従来の「学科試験」で問われた知識問題を基本として、従来の「実地試験」で問われた能力問題の一部が追加されたのです。


一方で、受験資格が緩和されたり、第一次検定に合格することで「施工管理技士補」の資格が得られたりと、受験者にとって嬉しい変更点もありました。この新制度が定着していく過程で、受験者数や合格率も変化していくと予想されます。


出題内容が変更されてすぐの令和3年は、合格率が直近5年間の中で最も低くなりましたが、令和4年は前年より合格率が高くなっています。


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「第二次検定」の合格率・難易度

続いて、平成29年~令和3年における「第二次検定」(令和2年度までは「実地試験」)の合格率は以下の通りです。


※一般財団法人 全国建設研修センターの公式サイトにて毎年発表される情報をもとに当社で集計


1級管工事施工管理技術検定の「第二次検定」(令和2年度までは「実地試験」)は、毎年約5,000~10,000人が受験しています。平成29年~令和3年における平均合格率は59.28%です。


令和3年度から、従来の「実地試験」は「第二次検定」に名前が変わりました。また、「第一次検定」の出題内容変更に伴い、従来の「学科試験」で問われた知識問題の一部が、「第二次検定」に移行されました。


令和3年度の合格率は、平均よりも高い結果となっているので、新しい「第二次検定」は、試験範囲をきちんと勉強していれば対応できる内容だったと言えそうです。


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1級管工事施工管理技士の試験内容

次に、1級管工事施工管理技術検定について、試験の形式や合格基準、出題内容などをご紹介します。


「第一次検定」の試験内容

まずは「第一次検定」について、試験内容をご紹介します。


試験の形式は「マークシート方式」で、合格基準は「全体の得点60%以上」かつ「施工管理法(能力問題)の得点50%以上」です。


「第一次検定」の配点は、1問につき1点です。解答する問題数は、全体で60問・施工管理法(能力問題)で7問あるので、正答数が全体で36問以上・施工管理法(能力問題)で4問以上あれば合格となります。


試験は「午前の部」と「午後の部」に分かれており、それぞれの出題内容と試験時間は下記表の通りです。なお、令和3年度の改正で追加された問題は赤字で記載しています。


●午前の部
試験時間:2時間30分

科目 内容 出題数 解答数 解答形式
機械工学等 原論 10問 10問(必須) 四肢択一
電気工学 2問 2問(必須) 四肢択一
建築学 2問 2問(必須) 四肢択一
空調・衛生 23問 12問(選択) 四肢択一
設備 5問 5問(必須) 四肢択一
設計図書 2問 2問(必須) 四肢択一

●午後の部
試験時間:2時間

科目 内容 出題数 解答数 解答形式
施工管理法 施工管理法 10問 10問(必須) 四肢択一
法規 法規 12問 10問(選択) 四肢択一
施工管理法 施工管理法(能力問題) 7問 7問(必須) 四肢択二

1級管工事施工管理技士の合格率・難易度」の項目でもお伝えしましたが、令和3年度から、施工管理技術検定の出題内容が変更されました。


「第一次検定」は、ほとんどの問題が「4つの選択肢から1つを選ぶ」四肢択一の解答形式で、これは従来の「学科試験」と同様です。


主な変更点は、従来の「実地試験」で問われた能力問題が追加されたという点です。
この能力問題は、「実地試験」では記述解答形式での出題でしたが、新しい「第一次検定」では、「4つの選択肢から2つを選ぶ」四肢択二の解答形式で出題されています。


※ご紹介した試験内容の情報は、管工事施工管理技術検定の運営団体である「一般財団法人 全国建設研修センター」の公式サイトを参考にしています。


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「第二次検定」の試験内容

次に「第二次検定」について、試験内容をご紹介します。


試験の形式は「記述式」で、合格基準は「得点60%以上」です。解答する問題数は4問で、配点は公開されていません。


試験時間は2時間45分で、出題内容は下記表の通りです。


科目 出題数 解答数 解答形式
施工管理法 1問 1問(必須) 記述
2問 1問(選択) 記述
2問 1問(選択) 記述
1問 1問(必須) 記述

従来の「実地試験」と同様、令和3年度からの「第二次検定」も、出題6問・解答4問という構成です。


なお、「第一次検定」の出題内容変更に伴い、「第二次検定」に従来の「学科試験」で問われた知識問題の一部が移行されていますが、試験問題のうち、どれが知識問題にあたるのかは明示されていません。


※ご紹介した試験内容の情報は、管工事施工管理技術検定の運営団体である「一般財団法人 全国建設研修センター」の公式サイトを参考にしています。


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1級管工事施工管理技士の勉強方法

1級管工事施工管理技士の資格取得を目指す上で、「どんな風に試験勉強を進めたら良いのか?」と悩む方は多いのではないでしょうか。そこで、ここでは試験勉強を進める時のコツを4つご紹介します。


●勉強スケジュールを立てる

試験勉強をスタートする前に、まずは試験本番までの勉強スケジュールを立てましょう。


いきなり長期的なスケジュールを立てるのは難しいと思うので、最初は1日のスケジュールから決めていくのがおすすめです。平日と休日それぞれについて、いつ・どのくらい勉強するか、計画を立ててみましょう。


この時に重要なのは「最大ではなく最小で考える」ことです。「平日は、残業がなければ19時に帰宅できるから、最大3時間は勉強できる」と考えて、「平日は3時間勉強する」という予定を立ててしまうと、残業が発生した日は計画どおり進められず、長期的なスケジュールにもズレが出てしまいます。


「平日は遅くても21時には帰宅できるから、少なくとも1時間は勉強できる」という風に、無理なく実現できる範囲でスケジュールを立てるようにしましょう。


●問題を解いたら解説も読む

市販の問題集などで勉強する際は、問題を解いて答え合わせする時に、必ず解説にも目を通しましょう。


問題と答えだけを暗記するような勉強方法だと、出題形式が「適当なものを選べ」から「適当でないものを選べ」になる等の変化に対応できず、試験本番で失敗してしまう可能性も高くなります。


解説もあわせて読むことで、問題の本質をきちんと理解し、出題形式が変わっても対応できる力を身につけましょう。


●講習や通信講座も活用する

「試験本番まで、モチベーションを維持できるか不安……」「第二次検定の記述問題、自分の解答が合っているか分からない!」という方は、資格学校などが実施している講習・通信講座などを活用してみるのもおすすめです。


プロの分かりやすい解説を聞けたり、記述問題の添削をしてくれたりと、受講する内容によってメリットは様々です。数日の短期コースから数ヶ月の長期コースまで、幅広い講習・講座があるので、予算やスケジュールも踏まえて自分に合ったものを選びましょう。


●すきま時間はアプリで勉強する

通勤時や仕事の休憩中など、すきま時間にはスマホやタブレットのアプリで勉強しましょう。片手で問題がサクサク解けるので、いちいち重たいテキストを持ち歩く必要もありません。


無料のものから有料のものまで様々な種類があるので、色々試して自分に合ったものを見つけてみて下さい。空いた時間に過去問を解くことを毎日の習慣にすれば、合格がきっと近づくはずです!


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1級管工事施工管理技士の試験日程

最後に、1級管工事施工管理技術検定について、令和5年度の試験日程をご紹介します。


●第一次検定

申込受付期間:2023/5/8(月)~5/22(月)

試験日   :2023/9/3(日)

合格発表日 :2023/10/5(木)


●第二次検定

申込受付期間:2023/5/8(月)~5/22(月)

試験日   :2023/12/3(日)

合格発表日 :2024/3/6(水)

令和4年度の第二次検定の合格発表日は、2023/3/1(水)です。


受験の申込は「インターネット申込」と「書面申込」のいずれかで行います。なお、初めて1級管工事施工管理技術検定を受験する際は、受験資格等の審査があるため、「書面申込」のみの受付となります。


受験手数料は、第一次検定・第二次検定ともに10,500円です。したがって、1級管工事施工管理技士の資格を取得するためには、合計21,000円の手数料がかかります。


なお、試験日程は事情により変更される可能性があります。最新の情報は、管工事施工管理技術検定の運営団体である「一般財団法人 全国建設研修センター」の公式サイトにてご確認ください。


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まとめ

今回は、1級管工事施工管理技士の合格率をもとに、試験の難易度をお伝えしました。また、試験内容や勉強方法、試験日程についてもご紹介しました。


1級管工事施工管理技術検定は、けっして簡単な試験ではありません。合格するためには、十分な勉強期間を設けて、しっかり対策する必要があります。ですが、諦めずに努力して資格を取得すれば、施工管理として働く上での大きな武器になるはずです。

この記事が、1級管工事施工管理技士を目指す方のお役に立てば幸いです。


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