建設機械施工管理技士の受験資格とは？｜1級・2級の技術検定について解説！

最終更新日：2024-11-13

こんにちは、建設業に特化した転職エージェントの「施工管理求人.com」です。

建設機械施工管理技士の資格取得を考えている方にとって、「そもそも自分は受験可能なのか？」という点は、気になるところですよね。

そこでこの記事では、1級・2級建設機械施工管理技士の受験資格について、詳しく解説していきます。また、資格取得にかかる費用の目安や最新の試験スケジュールについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

建設機械施工管理技士の受験資格とは

施工管理技術検定は、「第一次検定」と「第二次検定」（令和2年度までは「学科試験」と「実地試験」）の2段階があり、両方に合格することで施工管理技士の資格を取得できます。「第一次検定」と「第二次検定」は、それぞれ下記のように定義されています。

2級建設機械施工管理技士の受験資格

2級建設機械施工管理技術検定では、受験方法が下記の3パターンに分かれます。

ここでは、それぞれのパターンにおける受験資格をご紹介します。

●第一次検定のみを受験する場合

2級建設機械施工管理技士の第一次検定のみを受験する場合、受験資格を有するのは
試験実施年度において満17歳以上となる方です。
（令和5年度の場合は、生年月日が平成19年4月1日以前の方が対象です。）

年齢以外に求められる条件（学歴、経験など）はないので、満17歳以上であれば学生でも受験することができます。

●第一次検定と第二次検定を同じ年度に受験する場合

2級建設機械施工管理技士の第一次検定と第二次検定を同じ年度に受験する場合、受験資格を有するのは、下表の区分イ〜ニのいずれかに該当する方です。

区分	最終学歴	実務経験年数
		指定学科 卒業	指定学科以外 卒業
イ	大学、専門学校の「高度専門士」	卒業後1年以上 （うち受検種別に6ヶ月以上）	卒業後1年6ヶ月以上 （うち受検種別に9ヶ月以上）
ロ	短期大学、5年制高等専門学校、専門学校の「専門士」	次のいずれか ●卒業後、受検種別に1年6ヶ月以上 ●卒業後2年以上（うち受検種別に1年以上）	次のいずれか ●卒業後、受検種別に2年以上 ●卒業後3年以上（うち受検種別に1年6ヶ月以上）
ハ	高等学校、中等教育学校（中高一貫校）、専修学校の「専門課程」	次のいずれか ●卒業後、受検種別に2年以上 ●卒業後3年以上（うち受検種別に1年6ヶ月以上）	次のいずれか ●卒業後、受検種別に3年以上 ●卒業後4年6ヶ月以上（うち受検種別に2年3ヶ月以上）
ニ	その他（最終学歴問わず）	次のいずれか ●受検種別に6年以上 ●8年以上（うち受検種別に4年以上）

●第二次検定のみを受験する場合

2級建設機械施工管理技士の第二次検定のみを受験する場合、受験資格を有するのは、下記の条件を満たす方です。

かつ、以下のいずれかに該当する方

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1級建設機械施工管理技士の受験資格

1級建設機械施工管理技術検定では、「第一次検定」と「第二次検定」で受験資格が異なります。ここでは、第一次検定と第二次検定それぞれの受験資格をご紹介します。

●第一次検定を受験する場合

1級建設機械施工管理技士の第一次検定について、受験資格を有するのは、下表の区分イ〜ホのいずれかに該当する方です。

区分	学歴又は資格		実務経験年数
			指定学科 卒業	指定学科以外 卒業
イ	大学、専門学校の「高度専門士」		卒業後 3年以上	卒業後 4年6ヶ月以上
	短期大学、5年制高等専門学校、 専門学校の「専門士」		卒業後 5年以上	卒業後 7年6ヶ月以上
	高等学校、中等教育学校（中高一貫校）、 専修学校の「専門課程」		卒業後 10年以上 ※1	卒業後 11年6ヶ月以上
	その他（最終学歴問わず）		15年以上
ロ	2級建設機械施工管理技術検定第二次検定 （令和2年度までは実地試験） の合格者		合格後5年以上 ※1
	2級建設機械施工管理技術検定第二次検定 （令和2年度までは実地試験） の合格後、実務経験が5年未満の者	高等学校、 中等教育学校（中高一貫校）、 専修学校の「専門課程」	次のいずれか ●卒業後8年以上（うち受検種別に2年以上） ●卒業後9年以上（うち受検種別1年6ヶ月以上＋他種別＝3年以上）	次のいずれか ●卒業後9年以上（うち受検種別に3年以上） ●卒業後10年6ヶ月以上（うち受検種別2年3ヶ月以上＋他種別＝4年6ヶ月以上）
		その他 （最終学歴問わず）	次のいずれか ●12年以上（うち受検種別に6年以上） ●14年以上（うち受検種別4年以上＋他種別＝8年以上）
ハ	【注】区分ハの受検資格は、第一次検定のみ受検可能です。この区分で受検した場合、第一次検定合格後、今年度の第二次検定を受検することができません。
	2級建設機械施工管理技術検定第二次検定 （令和2年度までは実地試験） の合格者		実務経験年数は問わず

※1 主任技術者の要件を満たした後、専任の監理技術者の配置が必要な工事に配置され、監理技術者の指導を受けた2年以上の実務経験を有する方は、表中※1印がついている実務経験年数に限り2年短縮が可能です。

＜専任の主任技術者の実務経験が1年以上ある方＞

区分	学歴又は資格		実務経験年数
			指定学科 卒業	指定学科以外 卒業
ニ	高等学校、中等教育学校（中高一貫校）、 専修学校の「専門課程」		卒業後 8年以上	卒業後 9年6ヶ月以上
	その他（最終学歴問わず）		13年以上
ホ	2級建設機械施工管理技術検定第二次検定 （令和2年度までは実地試験） の合格者		合格後3年以上
	2級建設機械施工管理技術検定第二次検定 （令和2年度までは実地試験） の合格後、実務経験が5年未満の者	短期大学、 5年制高等専門学校、 専門学校の「専門士」	ー	次のいずれか ●卒業後6年以上（うち受検種別に2年以上） ●卒業後7年以上（うち受検種別1年6ヶ月以上＋他種別＝3年以上）
		高等学校、 中等教育学校（中高一貫校）、 専修学校の「専門課程」	次のいずれか ●卒業後6年以上（うち受検種別に2年以上） ●卒業後7年以上（うち受検種別1年6ヶ月以上＋他種別＝3年以上）	次のいずれか ●卒業後7年以上（うち受検種別に3年以上） ●卒業後8年6ヶ月以上（うち受検種別2年3ヶ月以上＋他種別＝4年6ヶ月以上）
		その他 （最終学歴問わず）	次のいずれか ●10年以上（うち受検種別に6年以上） ●12年以上（うち受検種別4年以上＋他種別＝8年以上）

●第二次検定を受験する場合

1級建設機械施工管理技士の第二次検定について、受験資格を有するのは、 （令和3年度以降の）1級建設機械施工管理技術検定の「第一次検定」合格者（上記の区分イ、ロ、ニ、ホの受検資格で受検した者に限る）です。

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受験資格となる「実務経験」とは

前項でご紹介したとおり、建設機械施工管理技術検定を受験するためには、ほとんどの場合「実務経験」が必要となります。では、この「実務経験」とは、具体的にどのようなものを指すのでしょうか？

建設機械施工管理技士の受験資格として認められる「実務経験」は、以下のように規定されています。

なお、ここで言う「工事」とは、下表に示す建設機械を使用して施工した建設工事のことを指します。

種別	試験科目	内容
第1種	トラクター系建設機械	ブルドーザー、トラクター・ショベル、モーター・スクレーパー、その他これらに類する建設機械による施工
第2種	ショベル系建設機械	パワー・ショベル、バックホウ、ドラグライン、クラムシェル、その他これらに類する建設機械による施工
第3種	ショベル系建設機械	モーター・グレーダーによる施工
第4種	締め固め建設機械	ロード・ローラー、タイヤ・ローラー、振動ローラー、その他これらに類する建設機械による施工
第5種	舗装用建設機械	アスファルト・プラント、アスファルト・デストリビューター、アスファルト・フィニッシャー、コンクリート・スプレッダー、コンクリート・フィニッシャー、コンクリート表面仕上機等による施工
第6種	基礎工事用建設機械	くい打機、くい抜機、大口径掘削機、その他これらに類する建設機械による施工

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建設機械施工管理技士の資格取得にかかる費用目安

ここまで、建設機械施工管理技士の受験資格についてご紹介してきました。「受験資格を満たしているから、次回の受験に挑戦したい！」という方も、「実務経験を積んで、将来的に資格取得を目指そう」という方もいらっしゃると思います。

では、実際に建設機械施工管理技士の資格取得に挑戦する際には、どのくらいの費用がかかるのでしょうか？ここでは、事前に把握しておきたい費用の目安をご紹介します。受験を検討する際には、ぜひ参考にしてみて下さいね。

●2級建設機械施工管理技士の場合

●1級建設機械施工管理技士の場合

上記の目安では、講習を数日の短期コースに設定していますが、数ヶ月の長期コースを用意している資格学校もあります。予算やスケジュールを踏まえて、自分に合った方法で試験勉強を進めていきましょう。

なお、企業によっては、資格取得にかかる費用を会社が負担したり、合格時にお祝い金を支給するといった、「資格取得支援制度」を設けている場合があります。資格取得を検討されている方は、自分の勤務先にそういった制度がないか確認してみることをおすすめします。

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建設機械施工管理技士の試験スケジュール

最後に、令和5年度の建設機械施工管理技術検定について、試験スケジュールをご紹介します。

2級建設機械施工管理技士の試験スケジュール

●第1回

申込受付期間	2023/2/15（水）～3/31（金）
試験日	第一次検定・第二次検定（筆記）：2023/6/18（日） 第二次検定（実技）：2023年8月下旬～9月中旬
合格発表日	第一次検定：2023/7/31（月） 第二次検定：2023/11/16（木）

●第2回（第一次検定のみ）

※令和4年度の日程です。令和5年度の日程は公開され次第更新します。

申込受付期間	2022/9/20（火）～10/20（木）
試験日	2023/1/15（日）
合格発表日	2023/3/8（水）

1級建設機械施工管理技士の試験スケジュール

申込受付期間	2023/2/15（水）～3/31（金）
試験日	第一次検定・第二次検定（筆記）：2023/6/18（日） 第二次検定（実技）：2023年8月下旬～9月中旬
合格発表日	第一次検定：2023/7/31（月） 第二次検定：2023/11/16（木）

なお、試験スケジュールは事情により変更される可能性があります。最新の情報は、建設機械施工管理技術検定の運営団体である「一般社団法人 日本建設機械施工協会」の施工管理技術検定サイトにてご確認ください。

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まとめ

今回は、国家資格である「建設機械施工管理技士」について、1級・2級それぞれの受験資格や、資格取得にかかる費用の目安、そして最新の試験スケジュールをお伝えしました。

「建設機械施工管理技士」の資格を取得すると、社内でのキャリアアップに繋がりやすいだけでなく、転職時にも有利に働くことが多いです。施工管理として長く活躍したいとお考えの方は、ぜひ資格取得に挑戦されてみてはいかがでしょうか。

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