1級建設機械施工管理技士の難易度は?|合格率や勉強方法をご紹介!

目次

こんにちは、建設業に特化した求人サイト・転職エージェントの「施工管理求人.com」です。


1級建設機械施工管理技士の資格取得を目指す方にとって、試験の難易度は気になるポイントですよね。


そこでこの記事では、1級建設機械施工管理技士の合格率をもとに、試験の難易度についてお伝えしていきます。また、試験内容勉強方法試験日程についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。


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1級建設機械施工管理技士の合格率・難易度

1級建設機械施工管理技士は、「第一次検定」と「第二次検定」(令和2年度までは「学科試験」と「実地試験」)の両方に合格することで取得できる資格です。


ここでは、1級建設機械施工管理技術検定の「第一次検定(学科試験)」「第二次検定(実地試験)」それぞれの合格率をご紹介していきます。


「第一次検定」の合格率・難易度

1級建設機械施工管理技術検定について、平成30年~令和4年における「第一次検定」(令和2年度までは「学科試験」)の合格率は以下の通りです。


※一般社団法人 日本建設機械施工協会「建設機械施工管理技術検定」にて毎年発表される情報をもとに当社で集計


1級建設機械施工管理技術検定の「第一次検定」(令和2年度までは「学科試験」)は、毎年約2,000~3,000人が受験しています。平成30年~令和4年における平均合格率は25.42%です。


なお、令和3年度から、施工管理技術検定は制度が大きく変わっています。
「学科試験」は「第一次検定」と名前が変わり、出題内容も変更されました。従来の「学科試験」では、マークシート方式と記述式の問題が出題されていましたが、新しい「第一次検定」はマークシート方式のみとなり、検定科目に「施工管理法」が追加されたのです。


また、受験資格が緩和されたり、第一次検定に合格することで「施工管理技士補」の資格が得られたりと、受験者にとって嬉しい変更点もあります。


この制度改正によって、合格率にもなにか影響があるかと思われましたが、今のところ合格率に大きな変化は見られません。したがって、しっかり試験勉強をしていれば、十分に対応できる変更内容だったと言えそうです。


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「第二次検定」の合格率・難易度

続いて、平成29年~令和3年における「第二次検定」(令和2年度までは「実地試験」)の合格率は以下の通りです。


※一般社団法人 日本建設機械施工協会「建設機械施工管理技術検定」にて毎年発表される情報をもとに当社で集計
※令和2年度は、令和2年の試験と令和3年に延期された試験の受験者数・合格者数を合計して算出


1級建設機械施工管理技術検定の「第二次検定」(令和2年度までは「実地試験」)は、毎年約500~1,500人が受験しています。平成29年~令和3年における平均合格率は72.24%です。


令和3年度から、従来の「実地試験」は「第二次検定」に名前が変わりました。また、「第一次検定」の出題内容変更に伴い、従来の「学科試験」で問われた記述式の問題に近い内容が「第二次検定」に追加されました。


したがって、令和3年度の合格率が平均値より低くなっているのは、この出題内容の変化が関係しているかもしれません。来年以降、合格率がどう変化していくか、引き続き注目したいですね。


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1級建設機械施工管理技士の試験内容

次に、1級建設機械施工管理技術検定について、試験の形式や合格基準、出題内容などをご紹介します。


「第一次検定」の試験内容

まずは「第一次検定」について、試験内容をご紹介します。


試験の形式は「マークシート方式の筆記試験」で、試験実施後に発表された合格基準は「得点60%以上」です。


「第一次検定」の配点は、1問につき1点です。解答する問題数は50問なので、正答数が30問以上あれば合格となります。


試験時間は3時間で、出題内容は下記表の通りです。なお、令和3年度の改正で追加された問題は赤字で記載しています。


科目 出題数 解答数 解答形式
土木工学 12問 10問(選択) 四肢択一
施工管理法 10問 10問(必須) 四肢択一
建設機械原動機 2問 2問(必須) 四肢択一
石油燃料 1問 1問(必須) 四肢択一
建設機械 10問 10問(必須) 四肢択一
建設機械施工法 10問 10問(必須) 四肢択一
法規 5問 3問(選択) 四肢択一
5問 3問(選択) 四肢択一

1級建設機械施工管理技士の合格率・難易度」の項目でもお伝えしましたが、令和3年度から、施工管理技術検定の出題内容が変更されました。主な変更点は、以下の2つです。


●記述問題の削除

「第一次検定」は、全ての問題が「4つの選択肢から1つを選ぶ」四肢択一の解答形式です。従来の「学科試験」では記述式の問題も出題されていましたが、令和3年度から、記述問題は全て「第二次検定」にまとめられました。


●検定科目の追加

「第一次検定」から、検定科目に「施工管理法」が追加されました。
この変更により、問題構成も従来の「出題50問のうち40問解答(記述は出題6問のうち2問解答)」から「出題56問のうち50問解答」に変わっています。


※ご紹介した試験内容の情報は、建設機械施工管理技術検定の運営団体である「一般社団法人 日本建設機械施工協会」の「建設機械施工管理技術検定」を参考にしています。


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「第二次検定」の試験内容

次に「第二次検定」について、試験内容をご紹介します。


試験の形式は「記述式の筆記試験」と「実技試験」で、合格基準は「それぞれの得点60%以上」です。なお、配点は公開されていません。


筆記試験と実技試験、それぞれの出題内容は下記表の通りです。なお、令和3年度の改正で追加された問題は赤字で記載しています。


●筆記試験
試験時間:2時間

科目 出題数 解答数 解答形式
組合せ施工法 2問 2問(必須) 記述
施工管理法 3問 1問(選択) 記述
建設機械施工法 3問 1問(選択) 記述

●実技試験
※以下の6種別のうち、2種別を選択して受験

種別 科目 検定内容
第1種 トラクター系建設機械操作施工法 所定のコース内で操作施工を行う
第2種 ショベル系建設機械操作施工法 所定のコース内で操作施工を行う
第3種 モーター・グレーダー操作施工法 所定のコース内で操作施工を行う
第4種 締め固め建設機械操作施工法 所定のコース内で操作施工を行う
第5種 舗装用建設機械操作施工法 所定のコース内で操作施工を行う
第6種 基礎工事用建設機械操作施工法 所定のコース内で操作施工を行う

従来の「実地試験」における筆記試験は「組合せ施工法」に関する出題のみでしたが、令和3年度からの「第二次検定」では「施工管理法」「建設機械施工法」の2科目が追加されました。
追加された2科目では、従来の「学科試験」における記述問題に近い内容が出題されています。


実技試験は、従来の「実地試験」から特に変更はありません。なお、2級建設機械施工管理技士に合格した方は、合格した種別の実技試験について免除を受けることができます。


※ご紹介した試験内容の情報は、建設機械施工管理技術検定の運営団体である「一般社団法人 日本建設機械施工協会」の「建設機械施工管理技術検定」を参考にしています。


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1級建設機械施工管理技士の勉強方法

1級建設機械施工管理技士の資格取得を目指す上で、「どんな風に試験勉強を進めたら良いのか?」と悩む方は多いのではないでしょうか。そこで、ここでは試験勉強を進める時のコツを4つご紹介します。


●勉強スケジュールを立てる

試験勉強をスタートする前に、まずは試験本番までの勉強スケジュールを立てましょう。


いきなり長期的なスケジュールを立てるのは難しいと思うので、最初は1日のスケジュールから決めていくのがおすすめです。平日と休日それぞれについて、いつ・どのくらい勉強するか、計画を立ててみましょう。


この時に重要なのは「最大ではなく最小で考える」ことです。「平日は、残業がなければ19時に帰宅できるから、最大3時間は勉強できる」と考えて、「平日は3時間勉強する」という予定を立ててしまうと、残業が発生した日は計画どおり進められず、長期的なスケジュールにもズレが出てしまいます。


「平日は遅くても21時には帰宅できるから、少なくとも1時間は勉強できる」という風に、無理なく実現できる範囲でスケジュールを立てるようにしましょう。


●問題を解いたら解説も読む

市販の問題集などで勉強する際は、問題を解いて答え合わせする時に、必ず解説にも目を通しましょう。


問題と答えだけを暗記するような勉強方法だと、出題形式が「適当なものを選べ」から「適当でないものを選べ」になる等の変化に対応できず、試験本番で失敗してしまう可能性も高くなります。


解説もあわせて読むことで、問題の本質をきちんと理解し、出題形式が変わっても対応できる力を身につけましょう。


●講習や通信講座も活用する

「試験本番まで、モチベーションを維持できるか不安……」「第二次検定の記述問題、自分の解答が合っているか分からない!」という方は、資格学校などが実施している講習・通信講座などを活用してみるのもおすすめです。


プロの分かりやすい解説を聞けたり、記述問題の添削をしてくれたりと、受講する内容によってメリットは様々です。数日の短期コースから数ヶ月の長期コースまで、幅広い講習・講座があるので、予算やスケジュールも踏まえて自分に合ったものを選びましょう。


●すきま時間はアプリで勉強する

通勤時や仕事の休憩中など、すきま時間にはスマホやタブレットのアプリで勉強しましょう。片手で問題がサクサク解けるので、いちいち重たいテキストを持ち歩く必要もありません。


無料のものから有料のものまで様々な種類があるので、色々試して自分に合ったものを見つけてみて下さい。空いた時間に過去問を解くことを毎日の習慣にすれば、合格がきっと近づくはずです!


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1級建設機械施工管理技士の試験日程

最後に、1級建設機械施工管理技術検定について、令和5年度の試験日程をご紹介します。


●第一次検定

申込受付期間:2023/2/15(水)~3/31(金)

試験日   :2023/6/18(日)

合格発表日 :2023/7/31(月)


●第二次検定(筆記)

申込受付期間:2023/2/15(水)~3/31(金)

試験日   :2023/6/18(日)

合格発表日 :2023/11/16(木)


●第二次検定(実技)

申込受付期間:2023/2/15(水)~3/31(金)

試験日   :2023年8月下旬~9月中旬

合格発表日 :2023/11/16(木)


受験の申込は、必要書類を郵送する「書面申込」で行います。


受験手数料は、第一次検定が14,700円第二次検定が38,700円(実技1種免除者は29,100円、実技2種免除者は19,500円)です。したがって、1級建設機械施工管理技士の資格を取得するためには、合計34,200~53,400円の手数料がかかります。


なお、試験日程は事情により変更される可能性があります。最新の情報は、建設機械施工管理技術検定の運営団体である「一般社団法人 日本建設機械施工協会」の「建設機械施工管理技術検定」にてご確認ください。


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まとめ

今回は、1級建設機械施工管理技士の合格率をもとに、試験の難易度をお伝えしました。また、試験内容や勉強方法、試験日程についてもご紹介しました。


1級建設機械施工管理技術検定は、けっして簡単な試験ではありません。合格するためには、十分な勉強期間を設けて、しっかり対策する必要があります。ですが、諦めずに努力して資格を取得すれば、施工管理として働く上での大きな武器になるはずです。

この記事が、1級建設機械施工管理技士を目指す方のお役に立てば幸いです。


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