施工管理の仕事って休みないの!?<お休み事情を徹底調査>

目次

こんにちは、建設業に特化した求人サイト「施工管理求人.com」です。


「施工管理の仕事って休みが無いって本当?」「休日はどのくらいあるのか調べたい。」

施工管理の仕事に興味を持って、転職を考えている方!


施工管理は、忙しくてなかなか休みが取りにくい】といったイメージが強いですよね。施工管理の仕事って、どの会社も休みは取りにくいのかな?そんな疑問を持っている方もいらっしゃると思います。この記事では、当サイト施工管理求人.comに掲載していた100社分の求人情報をもとに、施工管理のお休み事情についてお伝えしていきます。是非参考にしてみてください。


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100社の求人情報から分析!施工管理のお休み事情

今回、施工管理のお休み事情を調査するにあたり、当サイト施工管理求人.comに掲載していた100社分の求人情報を参考にしました。 そこで得た情報をもとに、「休日の制度<」と「年間休日数」の割合についてお伝えしていこうと思います。



現場では工期が優先。「週休1日」の会社が多いのが実情。

まずは下記のグラフをご覧ください。




▼休日の内訳
・「日のみ/日・祝日」39%
・「土・日・祝日」27%
・「隔週土曜日・日・祝日休み」17%
・「週休2日」12%
・「その他(会社の規定)」5%
施工管理求人.comに掲載(H29年~H31年)していた100社分の求人情報を参考


どんな工事現場にも工期(工事の完成させる日)というものがあり、施工管理者は工期に間に合うように現場を管理しなければいけません。あらかじめ決めたスケジュール通りに工事が進めば問題はありませんが、現場では「人手が足りない」「資材が届いていない」「設計が間違っている」など、さまざまな理由からスケジュールがずれてしまうことが多いと聞きます。


その遅れを取り戻すために、遅くまで残って作業をしたり、休日に出勤しなければいけなくなったりすることもあるようです。 そういった理由もあって、建設業界の中では、週休2日しっかり休みを取るのはなかなか難しく、週休1日の会社が多くなっているのが実情です。


実際に現場で働いている方の意見には、週休1日という休みに対して、「忙しい、きつい」という声も多いですが、「稼げるからこのままでいい」というプラスな声もあり、さまざまです。残業や休日に出勤をすれば、その分手当が付いたり、給料が割増になったりする会社もあるので、「稼ぎたい」という気持ちがある人は「週休1日でも良い」と感じているみたいです。



また、今回の調査では「土・日・祝日休み」の会社が意外にも多いことが分かりました。建設業界では、近年『働き方改革』が推奨されていることもあり、労働時間や休日の制度を見直す会社も増えてきているようです。今後は、ますます労働環境の見直しが重要視されていくと思うので、週休2日制を取り入れていく会社も増加していくことが考えられます。


転職をする際、自分が「週休2日、しっかり休める」ことを優先するか、 「休みは少なくても良いから稼げる」ことを優先するかで、求人の探し方・働き先の選び方も変わってくると言えるでしょう。



建設業平均の年間休日数は104日。長期休暇は取りにくい?

続いては施工管理会社の年間休日数を見ていきましょう。




▼年間休日数の内訳
・「120日以上」20%
・「110日~119日」10%
・「100日~109日」38%
・「90日~99日」18%
・「80日~89日」12%
・「80日以下」2%
施工管理求人.comに掲載(H29年~H31年)していた100社分の求人情報を参考




厚生労働省が実施した、『平成30年度就労条件総合調査』によると、建設業の平均年間休日総数は、104日という結果がでています。 また、施工管理求人.comが調査した結果でも、年間休日数が100日~109日の会社の割合が最も多いことが分かりました。

次いで、「120日以上」、「90日~99日」となっています。年間休日が120日以上の会社は、週休2日休み・GW休暇・夏季休暇・年末年始休暇がカレンダー通りに取得できている場合が多いです。長期休暇が取れるか・取れないかで年間休日数に10日~15日程度の差が出てくるでしょう。


今回調査した結果を見てみると、長期休暇をカレンダー通りに取得できる会社は少ないのではないかと考えられそうです。実際、企業の方に話を伺うと、 「現場の状況によって休みを取れるときと、取れないときがある」「長期休暇は時期をずらして取っている」という声もお聞きします。

求人を探すとき、長期休暇を取れるのか・取れないのかを気にされる方もいらっしゃるでしょう。求人上では長期休暇があると記載されているとしても、カレンダー通りに取得できるとは限りません。もし本当に気になる会社を見つけた場合は、電話などで直接問い合わせてみるのもいいかもしれませんね!



施工管理者の本音

実際に、施工管理の仕事に携わっている方は、「休日の制度」や「年間休日数」についてどのような考えを持っているのでしょうか。



「残業は月に100hになることもありました。」

【土木施工管理技士:50代】

今でさえ、遅くまで残って作業をすることは少なくなりましたが、昔は、残業が月に100hを越えることなんてザラにありました。日曜日のお休みは固定でしたが、土曜日はほとんど出勤。現場に出なくても、事務所で書類を作ったり、会議に出たり、やることはたくさんあります。

ウチの会社は残業代も、休日出勤したときの手当もしっかり出るので安心でしたが、同業の仲間の中には手当は一切出ないという人もいます。本当に、会社によりけりですよ。転職する会社を選ぶのは難しいですけれど、休みが取れる会社なのか、取れない会社なのか、実態は自分の目で確かめるしかないですね。




「土・日休みではないけれど、週休2日はしっかり休める環境です。」

【建築施工管理技士:20代】

自分の会社は、リフォーム工事の案件を中心に受注しています。施工をするのは、昔からずっと仲良くさせてもらっている業者さん。付き合いが長いということもあって、施工の要領を分かっているベテランさんばっかりなので、現場を管理するこちら側もすごく楽です。休日は、土・日休みではないですが、シフト制で必ず週に2回は休むことができます。もちろん、現場でトラブルがあった時はすぐに出勤しなきゃいけないですけどね。

施工管理の会社の中でも、自分の会社は割と自由度の高い方だと思います。会社で特別休暇制度があって、月に1回自分の好きな時に休暇を入れることが出来ますし、残業は基本的にありません。休みはそこそこ取れている方だと思うので、年間休日数は特に気にしたことないですね。


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いかがでしたでしょうか。会社が違えば、休日の制度や年間休日は変わってくるのは当然のことですが、会社によって差が出るのは、以下のような建設業界ならではの理由も関係していると考えられます。


●受注する工事の案件数・現場の規模によって忙しさが異なるため、休日の取りやすさも変わる。

●工事の受注先がゼネコン・大手企業などの場合、受注先の企業の休日制度に合わせることがある。(例えば、工事案件の受注先のゼネコン企業が土・日休みの場合、下請けの企業も土・日休みになる。)

●設計・施工・施工管理・引き渡しまでの一連の流れをすべて1つの会社で行っている場合は、施工スケジュールや工期を調整しやすく、休日も比較的とりやすい環境にある。

●実際に施工を行う職人と、現場を管理する施工管理者の連携がきちんと取れている現場は、工事の進捗がスムーズにいく。逆に、連携がうまく取れていないと、作業が滞ってしまい工期遅れの原因に繋がりやすい。



このように、案件数・現場の規模の違いや、どんな企業と取引しているかによって、休日の取りやすさに違いが出てくると考えられるでしょう。



これから転職先を探す人は、チャンスかも!

先ほど、建設業界では働き方改革を推奨しているとお話しましたが、業界の深刻な人材不足を解消するために、長時間労働の是正や給与・社会保険の見直しに力を入れている会社が増えてきています。施工管理求人.comに掲載している企業様の中でも、


●今までは日曜日だけを休みにしていたけど、今後は土曜日を隔週で休みにする。

●現場状況によってどうしても休めないときがあるので、
特別休暇などの自社独自の休暇を設けるようにしている。


こういったように休日の制度を改善して、求人に応募をしやすくなるような工夫をしている企業も多くなっているので、これから転職先を探そうと思っている方は、より自分の希望した条件とマッチした企業が見つかりやすくなるかもしれません。



まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。今回の記事では、主に施工管理のお休み事情についてお伝えしていきました。 施工管理は休みがない・休みが取りにくい、そういうイメージが払しょくされるのは、まだまだ先のことかもしれません。

しかし、この記事を通して、『休日の制度は会社によって異なること』、『休日の制度をより良くしようと、改善に取り組む企業が増えていること』を頭の片隅に入れておいて欲しいなと思います。ここで得た情報があなたのお役に立つことをお祈りしています。


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