建築士になるために必要な資格/受験資格、取得手順など
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こんにちは、建設業に特化した転職エージェント「施工管理求人.com」です。
「建築士になりたいけれど・・・ 資格は必要なの?資格を取る手順は?」
と悩んでいる方!建築士になるには、学歴や実務経験の条件をクリアし、建築士の試験を受けて資格を取得しなければいけません。 この記事では【建築士になるために必要な資格】についてご紹介します。 また、建築士の資格情報として、試験の難易度や資格取得のメリット・デメリットも簡単にお伝えするので、 建築士の資格を取ろうかなと考えている方は、是非参考にして下さい。
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建築士になるために必要な資格と取得方法
建築士の資格は、さまざまな建物を建築するために設計図を描いたり、工事現場の監理をするために必要な資格です。 おもに『一級建築士』『二級建築士』、『木造建築士』の3種類の資格があり、資格の種類によって、設計・工事監理できる建物に制限があったり、 受験資格が異なったりします。ここからは、建築士資格のそれぞれの違いについて説明していきます。
建築士の最上位資格『一級建築士』
一級建築士の資格は、国土交通省から認可を受けている国家資格です。
一級建築士の資格の特徴は、設計・工事監理できる建物に制限が無いことです。例えば大型の商業施設やオフィスビル、住宅、学校など、ほとんど全ての建築物の設計・工事監理を行うことができます。一級建築士の資格を取得するには、下記のようないずれかの条件をクリアして資格試験に合格しなければなりません。
【一級建築士の資格を取得するためのいずれかの条件】
★大学で指定科目を修めて卒業し、建築実務経験を2年以上積む
★3年制短期大学(夜間部を除く)で指定科目を修めて卒業し、建築実務経験を3年以上積む
★2年制短期大学又は高等専門学校で指定科目を修めて卒業し、建築実務経験を4年以上積む
★二級建築士の資格を取得後、二級建築士として建築実務経験を4年以上積む
※詳しい受験資格については、
試験を運営している建築技術教育普及センターHPの
「一級建築士 受験資格」でご確認ください。
建築技術教育普及センターが公開している「試験合格者の主な属性」のデータによると、一級建築士試験は、合格者の7割が大卒者と一番多いようです。一級建築士の資格取得のパターンはいくつかありますが、長期的に専門的な知識を学ぶことが出来る大学は、他の教育機関と比べると資格取得に有利であると言えます。また、大学を出ていれば就職活動の選択肢も広がるので、 一級建築士の資格を取りたいと思っている方は、大学へ進学する事をオススメします。
建築士の登竜門『二級建築士』、木造建築の専門家『木造建築士』
二級建築士・木造建築士の資格は、各都道府県が免許を交付する国家資格です。
二級建築士の資格の特徴は、一般住宅などの戸建て住宅程度を規模とした建築物の設計・工事管理ができることです。 木造建築物なら3階建てまでが基本OKで、建物の高さが13m、 軒高が9mを超える建物は設計出来ません。また、延べ面積も1000㎡以内の建物までとなっています。 鉄筋コンクリート・鉄骨造の建築物に関しては、高さ13m・軒高9m以下で、 延べ面積300㎡までの建築物であれば、設計・工事監理はOKとなっています。
木造建築士の資格の特徴は、主に2階建てまでの木造建築物の設計・工事監理が出来ることです。 具体的に言うと、建築物の延べ面積が100㎡~300㎡までなら設計・工事監理を行うことが出来ます。 一級建築士・二級建築士と比較すると、設計・工事監理できる建築物は木造に限るので、仕事の幅は狭くなると考えられます。
二級建築士・木造建築士の資格を取得するには、下記のようないずれかの条件をクリアして資格試験に合格しなければなりません。
【二級建築士・木造建築士の資格を取得するためのいずれかの条件】
★ 大学(短期大学を含む)、又は高等専門学校で指定学科を修めて卒業する
★ 高等学校または中等教育学校で指定科目を修めて卒業後、3年以上の建築実務経験を積む
★ 建築に関する学歴がない人=7年以上の建築実務経験を積む
※詳しい受験資格については、試験を運営している建築技術教育普及センターHPの 「二級建築士・木造建築士 受験資格』 でご確認ください。
二級建築士・木造建築士の資格を最短で取得するオススメの方法は「建築学科のある短大(または専門学校)」に進学することです。 普通科の高校を卒業した方も、建築学科のある高校を卒業した方も、建築の指定科目がある短大(または専門学校)を卒業すれば、建築の実務経験なしに受験資格を得ることができます。 高校卒業後に7年以上の実務経験を積んで受験資格を得る方法もありますが、この方法だと資格取得までに時間が掛かってしまいます。 ですから二級建築士・木造建築士の資格をなるべく早く取得したいという方でしたら、建築学科のある短大(または専門学校)に進学するのが良いでしょう。
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建築士の資格試験、難易度や合格率はどのくらい?
建築士の資格を取りたいと思った時、「試験がどのくらい難しいのか」「合格率はどれくらいなのか」って気になりますよね。建築士の試験には、『学科の試験』 『設計製図の試験』の2つの試験があり、両方の試験に合格して初めて資格を得ることが出来ます。ここではそれぞれの資格試験の難易度や合格率について簡単にお伝えしていきます。
【一級建築士】
一級建築士試験の合格率は10%台と低く、10人試験を受けたら1人しか合格できないくらいの難しい試験です。学科の試験・設計製図の試験ともに、試験は年に1回しかありません。
学科の試験に関しては毎年25,000人~26,000人が受験しています。 合格者はそのうちの1~2割程度、資格を取る以前に学科の試験をパスすること自体が至難の業だと言えるでしょう。
【二級建築士】
二級建築士試験の合格率は20%台で、一級建築士の試験よりは受験資格も緩く比較的合格は狙いやすい試験です。二級建築士は建築士になる為の登竜門として毎年20,000人~25,000人の方が受験しています。二級建築士の試験も合格率は低いですが「しっかり勉強すれば合格を狙える試験」とよく言われています。合格するためには
勉強の仕方・勉強時間をしっかり設けられるかがポイントだと言えるでしょう。
【木造建築士】
木造建築士試験の合格率は30%~40%台で、建築士試験の中では一番難易度が低い試験です。
この資格は木造の建物を建築するための資格ですので、専門的な知識を身に付ける必要があります。
受験資格を満たしていれば、独学でも合格を目指せる試験だと言われていますが、設計製図の試験では、
木造建築特有の問題が出題されるので、しっかり対策しておくことが必要です。
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建築士の資格を取る、メリット
建築士の試験は合格率が低く、難しいと言われていますが毎年数万人が受験している人気の資格です。 そんな建築士の資格ですが苦労して取得するメリットにはどんなものがあるでしょうか。
(1)仕事の幅が広がる
建築士の仕事は、建築士の資格を持った人にしか出来ない専門的な仕事です。設計事務所や建設会社からの需要は多く、資格を持っているというだけで転職にも有利になるでしょう。また、今まで二級建築士だった人が一級建築士の資格を取得すれば、設計・工事監理できる範囲も広がります。これまでにできなかった仕事が出来るようになるので、依頼される案件の規模も大きくなり、更にやりがいも増えると思います。
(2)周囲からの信頼度が上がる
建築士の資格は国家資格であり、取得すれば知識や技術力の証明になります。建築をする上では責任が必ず問われますので、資格を持っていれば施工主からの信頼は確実に上がるでしょう。また、資格を取得すれば社内からの評価も上がり、給料UPに繋がるかもしれません。
(3)自分のマイホームを設計出来る
「建築士になったら、自分のマイホームを建てたい」そんな夢を持っている方も多いのではないでしょうか?建築士の資格を取得すれば、もちろん自分のマイホームを設計する事も可能です。よりこだわりのあるマイホームを設計したいというのであれば、建築する建物に制限のない、一級建築士の資格を取得するのが良いでしょう。
建築士の資格にはメリットばかりではなく、デメリットもあります。そのうちの1つが、 『資格を取ったからといって、就職して必ず活躍できるわけではない』という事です。建築業界では、 資格は持っていて当たりまえで、大事なのは経験と技術と言われています。 ですから建築士として活躍するには、資格取得後に建築の経験と技術を積んでいくことが必要です。
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経験が無いと就職はやっぱり厳しい?資格取得後の就職先、給料
資格取得後の就職先は、設計事務所・ハウスメーカー・工務店など様々あります。 建築士の仕事内容は、一言で設計と言っても「意匠設計」「構造設計」「設備設計」といくつかの種類があり、会社によって業務内容も変わってきます。ですから就職先を探すときは、自分がどんな仕事をやってみたいのか、ある程度の見当をつけておくことが必要です。
また、就職先を探す際に「資格は持っているけれど経験は無い」という方もいらっしゃると思いますが、未経験でも人材を募集している企業はありますのでご安心ください。ただしその場合は、アシスタントからのスタートだったり、給料が思ったより低いとギャップを感じてしまう可能性があります。未経験で建築業界に就職するのであれば、お給料については過度な期待はしない方が良いかもしれませんね。
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覚えておくとチョット得する! ~建築士資格の豆知識3選~
最後に、建築士の資格を取得する上で、
覚えておくとちょっと得する豆知識を3つご紹介したいと思います。
豆知識1:建築士として更に技術アップするための資格
1)構造一級建築士
受験資格 : 一級建築士として5年以上、構造設計の業務に従事した者。
2)設備一級建築士
受験資格 : 一級建築士として5年以上、設備設計の業務に従事した者。
3)管理建築士(建築士事務所を管理する際に必要な資格)
建築士として3年以上、設計などの業務に従事した後、管理建築士講習を受けて修了することが必要。
豆知識2:建築士になった時、一緒に持っていると活かせる資格
1)建築施工管理技士(1級・2級)
建築工事で主任技術者や監理技術者として施工計画を作成したり、現場管理等を行うための資格。
2)福祉住環境コーディネーター
高齢者や障がい者に対して、住みやすい住環境をご提案するためのアドバイザーとして必要な資格。
豆知識3:資格学校に通った時にかかる費用の目安
資格取得を目指す上で、資格学校に通おうと思っているという方も多いのではないでしょうか。 試験対策として講座を開講している資格学校はいくつかありますが、受講期間、受講料金、受講方法などのコースによって費用も大きく変わってきます。
そのため資格学校に通うとなった際は、自分に合った講座選びを慎重に行いましょう。 下記に資格取得にかかる費用の目安をまとめてみましたので、是非参考にして下さい。
例1)A学校
【二級建築士 学科のみの対策コース】
受講回数 : 40回(期間約6ヶ月)
受講料金 : 210,000円~230,000円
【二級建築士 設計製図のみの対策コース】
受講回数 : 8回
受講料金 : 140,000円~180,000円
例2)B学校
【二級建築士 学科のみの対策コース】
受講回数 : 73回(期間6ヶ月)
受講料金 : 400,000円
【二級建築士 設計製図のみの対策コース(通学講座)】
受講回数 : 33回(期間2ヶ月)
受講料金 : 420,000円
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まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。今回は建築士になるために必要な資格についてお伝えしてきました。 是非この記事で読んだ情報が、建築士を目指している方のお役に立てば嬉しいです。
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