インフラ業界とは|どんな分野がある?業界の課題についても解説!
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こんにちは、建設業に特化した転職エージェント「施工管理求人.com」です。
インフラは、誰もが日々お世話になっているものであり、そのインフラに関わる業界は就職先としても人気が高いですよね。
その一方で、「インフラ業界に少し興味はあるけど、実はよく知らない……」という方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな方に向けて、インフラ業界の概要と、順調に見えるこの業界が抱える課題について、くわしく解説していきます。
インフラの現状を知って、ぜひ仕事選びの参考にしてみてくださいね!
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インフラ業界とは
インフラとは?
インフラは、英語の「インフラストラクチャー(infrastructure)」を略した言葉です。「インフラストラクチャー(infrastructure)」にはもともと、下部組織や下部構造といった意味がありました。
これが転じてインフラとは、「私たちの生活や産業の基礎基盤、社会資本」という意味で使われています。ないと生活できないもの、それがインフラです。
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インフラ業界にはどんな分野がある?
インフラを提供することを主な事業としている業界が、インフラ業界です。
インフラには幅広い種類があり、何を提供するかによって分けることができます。代表的な事業分類は、以下の通りです。
●電気に関わる事業
私たちの生活や産業に欠かせない電気を安定的に供給するサービスを行うのが、電気事業者です。
わが国では電気事業法により、電気事業者が行える事業のかたちは「発電事業」「送配電事業」「小売り電気事業」の3種類と決められています。「送配電事業」とあるように、電気をつくって売るだけでなく、電気を家庭や企業などへ運ぶ設備を運営するのも電気事業に含まれます。
●水に関わる事業
生きていくうえで欠かせないのが、水の供給および処理に関する事業です。「水道事業」と「下水道事業」、そして「水道用水供給事業」に分けられます。
<水道事業>
一般の需要に応じて水道により水を供給する事業で、その経営は市町村が行うことが原則(水道法による)。水の供給に必要な水道管やポンプ場などの管理も含む。
<下水道事業>
下水道などにより汚水・雨水の排除または処理を行う事業。
<水道用水供給事業>
取水から浄水処理までを行い、水道事業者に水道水を供給する事業。
●ガスに関わる事業
ガス業とは、工業用・家庭用・商業用などのガスを製造して供給する事業です。
ガスの供給方法には、都市ガスのように配管を設置して供給する方法と、LPガス(プロパンガス)や工業用ガス(酸素ガス、窒素ガスなど)のように容器に入れて配送・供給する方法の2種類があります。
●道路に関わる事業
道路は、私たちの日常的な移動に加えて、物流など経済活動の基盤としても重要な役割を果たしているインフラです。また、災害時の避難路や物資などの輸送路としての役割も担っています。
道路には「公道」と「私道」があり、さらに公道は管理者ごとに「高速自動車国道」「一般国道」「都道府県道」「市町村道」に分けられます。
●鉄道に関わる事業
鉄道も道路と同じく生活基盤でありながら、移動手段としてだけでなく貨物輸送も担う、経済活動の基盤でもあります。
鉄道事業者は運航だけでなく、鉄道施設(運行に必要な用地、建物、線路工作物、土木構造物など)の整備も行います。
●通信に関わる事業
インターネットやスマートフォンなどに用いる通信回線、およびそのための設備の整備を行うのが、通信事業者です。
現在では電気・水道・ガスと同じように、なくてはならないインフラとなっています。
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インフラ業界の課題は「老朽化対策」
私たちは日々、当たり前のようにインフラを使用して生活することができています。
そのためこれからも変わらず使い続けられると思ってしまいますが、実は今、インフラ業界は今までになく大きな課題に直面しています。
それは、「インフラ設備の老朽化」です。
日本のインフラは老朽化が深刻
こんなニュースを覚えていないでしょうか。
「高速道路のトンネルで天井板が落下」、「水管橋が崩落して広範囲で断水」。これらはいずれも、インフラ設備の老朽化が原因で起こった事故です。
一般的に、インフラの耐久年数は50年程度と言われています。しかし、現在日本で使用されているインフラには、高度経済成長期(1960年代前後)に一斉整備されたものが多くあります。
以下は建設後50年以上が経つインフラ設備の推計です。
~建設後50年以上経過する社会資本の割合~
2023年3月 | 2033年3月 | |
---|---|---|
道路橋 ※約73万橋 |
約39% | 約63% |
トンネル ※約1万1千本 |
約27% | 約42% |
河川管理施設(水門等) ※約1万施設 |
約42% | 約62% |
下水道管きょ ※総延長:約47万km |
約8% | 約21% |
※参考:国土交通省 インフラメンテナンス情報「社会資本の老朽化の現状と将来」
これ以外にも、鉄道の橋梁・トンネル施設の平均年齢も50年以上となっていたり、整備年度が古いために建設後年数が分からないインフラが多数あったりします。
※参考:国土交通省 インフラメンテナンス情報「各社会資本の老朽化の現状 鉄道」
日本のインフラ設備はいま、一気に寿命を迎え始めています。「インフラ業界にはどんな分野がある?」を読んでいただければ分かるように、インフラの提供はどれも設備あってこそです。
そのためインフラメンテナンス(維持管理)は、インフラ業界および日本全体の共通課題となっています。
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需要に供給が追いついていない
インフラ設備が古くなっても、しっかり維持管理・更新をすることで使い続けていくことができます。ところが今後、増え続けるインフラメンテナンス需要に対応できなくなるのではないかと言われています。
インフラメンテナンスを担うのは多くの場合、土木や電気などの資格を有した建設業の技術者たちです。しかし建設業では近年、技術者の高齢化が著しく進んでおり、担い手不足が大きな問題となっています。
需要の増加に対して、対応できる技術者はむしろ減少しているのです。
~建設業就業者の高齢化の進行~
※出典:国土交通省「建設産業をめぐる現状と課題」
今後インフラ設備の維持管理・更新が十分に行えなくなった場合どうなるのでしょうか。アメリカの例が参考になります。
アメリカでは日本よりも早い1920年代~1930年代ころ、インフラの建設が進められました。それから50年ほどたった1980年代、老朽化により各地の橋梁が損傷・崩壊するなどして、社会経済は大きな影響を受けています。
この原因は、1960年代~1970年代にインフラの維持管理・更新が十分なされなかったことでした。
インフラを新設することはもちろん重要です。ですがそれと同じくらい、その機能を維持し続けることが重要なのです。
★建設業の担い手確保の取り組みについては、こちらの記事もご覧ください!
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今アツい!インフラメンテナンス(維持管理)分野
ここまでお話ししてきたとおり、インフラが安全に使える状態を維持することは、私たちの生活や社会経済において必要不可欠です。
そして、寿命を迎えるインフラはこれから加速度的に増えていきます。
今ある設備を長く安心して使用していくためのインフラメンテナンスは、これからさらに需要が高まっていく注目分野です。
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インフラメンテナンス(維持管理)とは?
インフラメンテナンス(維持管理)とは、インフラの機能を良好に維持するため、日常的・定期的に点検および修理更新を行うことです。
インフラも人間と同じで定期的に検診・予防し、早期に適切な治療をうけることで、元気に長生きすることができます。
以下にインフラメンテナンスの一例をご紹介します。
●電気インフラ
地上や地中の送電線、電柱、発電所や変電所などの点検・修繕工事
●水インフラ
管路、配水ポンプ、ダムや貯水池などの点検・修繕工事
●ガスインフラ
埋設ガス管、ガス製造設備、ガス貯蔵所などの点検・修繕工事
●道路インフラ
道路とその付属物、トンネル、橋梁などの点検・修繕工事
●鉄道インフラ
レールおよび枕木、トンネル、高架橋などの点検・修繕工事
●通信インフラ
電話回線や光回線のケーブル、携帯電話基地局、ケーブル用地下トンネル(とう道)などの点検・修繕工事
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インフラメンテナンス分野の特徴
いま注目のインフラメンテナンス分野には、以下のような特徴があります。
特徴1:これから需要が増える
寿命を迎えるインフラの増加とともに、インフラメンテナンスの需要が今後さらに高まっていくのは明白です。
そしてメンテナンスは一度行ったら終わりではなく、継続して行っていく必要があるため、安定して仕事があるのも特徴です。
特徴2:ICTやAIなどの導入が進められている
インフラメンテナンスに需要があるとはいえ、わが国では生産年齢人口が減少していることもあり、限られた予算・人手・時間の中で対応しなければなりません。
「国土交通省インフラ長寿命化計画(行動計画)」では、持続可能なインフラメンテナンスの実現が掲げられており、現在ICTやAIの積極的な開発と活用の検討が行われているところです。
すでにドローンや三次元データ、変状検出システムなどが導入されており、今後もインフラメンテナンスにおける効率化および省力化の動きは加速していきそうです。
★ICTについてはこちらの記事もご覧ください!
特徴3:国内だけでなく世界の市場も大きい
インフラメンテナンスは国内の需要も大きいですが、世界に目を向けると、実は日本のおよそ40倍(約200兆円)の市場が広がっています。
実際、日本で開発した下水管の再生工法が、海外44ケ国でビジネス展開されているという事例もあります。インフラメンテナンス市場は今後も縮小することなく、国内外で拡大を続けていくと考えられます。
~メンテナンスの市場規模の比較~
※出典:国土交通省「インフラメンテナンスを取り巻く状況」
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まとめ
今回はインフラ業界の概要と課題、そして需要が高まるインフラメンテナンス(維持管理)分野について、詳しくご紹介しました。
インフラを支える仕事は、社会への貢献を身近なところで実感できる点が魅力です。この記事が、インフラやそれを支える業界に興味のある方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
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