未経験で建築士を目指すなら、知っておきたい5つの情報

目次

こんにちは、建設業に特化した求人サイト「施工管理求人.com」です。


「建築士になって、将来は設計の仕事がしたい」
― でも未経験だし、雇ってくれる会社なんてあるのかな…
― 就職できたとしてもやっていけるか不安…


そんな悩みを持っているあなた!
未経験から建築士を目指すのは、根気が必要ですし、簡単ではありません。


しかし世間には、主婦業のかたわら合間を縫って勉強し、建築士の資格を取得している人や、40代・50代から建築士にキャリアチェンジしている人など、多くの努力をして建築士の道を歩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。未経験からでも、何歳からでも、気持ちさえあれば建築士を目指すことは可能です。


この記事では、未経験から建築士を目指す方のために、知っておくと便利な5つの情報をお伝えします。 興味のある方はぜひ参考にしてみてください。


「施工管理」の求人はこちら


未経験から建築士を目指すときの心構え



30代半ばですが、子供の頃からずっと夢だった建築士を目指したいと考えています。 でも建築に関してしっかり勉強したことのない私が、未経験で建築士を目指すなんて無謀な挑戦なのでしょうか?


今まで住宅メーカーの営業をしていましたが、仕事で色々な建物と触れているうちに建築士の仕事に興味を持ちました。 建築士として住宅設計の仕事に携わっていきたいのですが、未経験で雇ってくれる会社ってあるのでしょうか。



「建築士になりたいけれど、どんな道を進めばいいか分からない」「そもそも未経験でも建築士になれるの?」 こんな悩みや不安を持っている方もたくさんいるのではないでしょうか?


結論、未経験の方でも建築士になることは可能です。


未経験には【完全な未経験者】と【業務未経験者】があります。 ここで言う完全な未経験者とは、今までに建築について学んだことが無い・建築業界で働いたことがない人のことを指しています。 一方で業務未経験者は、建築系の学校で建築について学んだことはあるけれど実際に働いたことが無い・資格は持っているけれど 実務経験がない人のことを指します。


未経験の方が建築士になるには、 多くの時間をかけて建築の知識・技術を身に付けていかなければならないので、相当な覚悟が必要です。


そして建築士として働いていくために必要になってくるのが建築士の資格。


未経験でも、設計業務や建築物の工事監理の仕事に携わることは出来ますが、建築士として働いている多くの人は二級建築士や一級建築士などの資格を持っています。 建築士なら資格は持っていて当たり前と言われているくらいなので、未経験で建築士を目指すのであれば将来的には資格取得を目指しましょう。






未経験者が建築士の資格を取るための方法は大きく2つ。


1つ目は建築について勉強できる教育機関へ通うこと。建築に関して勉強したことが無い方でしたら、 例えば建築学科のある短大や専門学校に通い所定の年数を納めて卒業すれば、実務経験が無くとも二級建築士の受験資格を得ることが出来ます。


2つ目の方法は、建築士の資格取得のために必要な実務経験を積める会社に就職すること。建築に関する学歴がないのであれば実務経験を7年以上積むことで、二級建築士の受験資格を得ることが出来ます。完全な未経験者と実務未経験者とでは、資格取得に必要な実務経験年数が異なるので、ご注意ください。


教育機関に通うにしろ、就職して実務経験を積むにしろ、未経験で建築士を目指すのであれば根気強くがんばっていく気持ちが必要です。 そしてそれと同じくらい判断力と決断力も大切。

記事の冒頭で、何歳からでも気持ちさえあれば建築士を目指せるとお伝えしましたが、 早い段階で建築士になりたいという気持ちが固まっているのであれば、なるべく早めに行動に移していった方が良いです。


繰り返しになりますが、未経験で建築士を目指すことは決して簡単ではありません。 時間も労力もかかることなので、建築士になりたいと思ったときにどんな行動をとればいいかの判断力・決断力も大切であると言えるでしょう。



建築士になりたい方必見!就職先の探し方

建築に関する実務経験が無く、就職して実務経験積む道を選んだ場合、どんな企業に就職すればいいのか迷いますよね。 ここでは、就職先の探し方のポイントをお伝えしていこうと思います。


建築士の就職先は、ゼネコン・サブコン企業・設計事務所・ハウスメーカー・工務店など色々ありますが、 将来的に資格取得を視野に入れているのであれば、建築士の実務経験として認められる経験を積める会社に就職するべきです。


建築士の実務経験として認められる内容は下記にまとめているので参考にしてください。


【実務経験として認められるもの】
設計・工事監理に必要な知識・能力を得られる業務


◎建築物の設計に関する業務
(例)空調・換気設備、給排水衛生設備、電気設備、
 その他の設計/プラント関係(建築物に係る業務に限る)
◎建築物の工事監理に関する業務
◎建築工事の指導監督に関する業務
◎「建築一式工事」「大工工事」「建築設備の工事」の施工技術上の管理に関する業務
◎建築物の耐震診断に関する業務 等


※単なる建築労務者としての業務(例:土木・設計事務所で写図のみに従事していた経験)や、 単なる庶務・会計業務、住宅の営業経験は実務経験として認められていないので注意してください。



完全な未経験者の方が就職先を探すときは、設計業務のアシスタントを募集している求人情報や、 建築施工管理の未経験者募集の求人情報をチェックしてみるといいでしょう。


当サイト施工管理求人.comでも、 未経験者を募集している求人情報が掲載されているので、興味のある方は是非ご覧になってみてください。



未経験で企業に就職した場合の仕事内容

未経験で企業に就職した場合、「どんな仕事に携わるんだろう」と気になる方もいますよね。 経験者の場合は基本的に、先輩スタッフのアシスタント業務から始まることが多いと思います。 では実際にどんな仕事内容なのか、求人情報を参考にして見てみましょう。


【例1:A社の場合】
仕事内容:施設の設計
クライアントとの打ち合わせ⇒ 図面・施工図の作成⇒基本デザインのプレゼンなど

未経験の場合、まずは先輩スタッフと一緒にクライアントとの打ち合わせに同席し、業務の流れを掴んでいただきます。 設計業務に関しては先輩のプランの図面をトレースするなどし、徐々に経験を積んでいただきます。


【例2:B社の場合】
仕事内容:注文住宅の建築施工管理

先輩スタッフと一緒に、住宅のデザインや予算・建設スケジュール等の打ち合わせに同席して頂きます。現場では建築がスムーズに進むように、職人さんと段取りを確認しながら、工事の進捗管理・安全管理・品質管理の業務を行います。未経験の方は先輩社員のアシスタントとして見習いから仕事を始めます。


就職する会社によって仕事内容は異なるので、経験を積んでいくパターンはさまざまです。 ですから、あらかじめ「自分は建築士になったらどんな働き方をしたいのか」を検討しておくと良いでしょう。



お給料はどのくらい貰えるの?

ネット上に掲載されている求人情報をもとに、未経験で設計事務所やハウスメーカー等に就職したときの月給の相場を調べてみると、 大体20万円~25万円がボリュームゾーンであることが分かりました。


会社によっては資格をもっていることで数千円~数万円の資格手当がつくこともあるので、 完全な未経験で就職した場合と、実務未経験で就職した場合の給料には、若干の差がでることが考えられます。


お給料については、会社の規模や地域差などにもよって変わってくるので一概にいうことはできません。 ですから、あくまで1つの目安として参考にしてください。



建築士業界のこれから

最後に、建築士業界のこれからを簡単にお話していきたいと思います。


平成30年度4月1日時点での建築士登録者数は、一級建築士が36万9,849人、二級建築士が76万6,446人、木造建築士が1万7,986人。


数字だけを見れば結構多いなという印象を受けますが、年々一級建築士の受験者数は減少傾向にあり、業界的にも深刻な人材不足が進んでいるのが実情です。 現在、建築士登録者数の年齢層は50代・60代が中心。20代などの若手はすごく希少価値が高くなっています。


そんな中、人材不足に悩んでいる会社が、技術者確保のためにネット上に求人広告を掲載したり、働き方改革で労働環境の改善に取り組んだりする動きが以前にも増して大きくなってきていると感じます。実際、当サイト施工管理求人.comにも、求人情報を掲載して人材を確保したいという企業様が年々増えており、 中には未経験者の方でも歓迎している求人情報もあります。


未経験で就職先を探している人にとって、求人情報の数が増えるということは、建築士になれるチャンスもそれだけ広がるということ。 建築士業界の未来は明るいと言えるでしょう!



まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今回は未経験から建築士を目指す方のために、知っておくと便利な5つの情報をお伝えしてきました。建築士を目指すには色々な壁を乗り越えなくてはいけませんが、 「建築士になりたい」という強い気持ちと根気があれば、未経験でも十分建築士を目指すことが出来ると思います。

この記事で読んだ情報が、是非あなたのお役に立てることを祈っています。


「施工管理」の求人はこちら


建築士の求人一覧